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公開講座・教育研究所

第5回ユマニテク教育フォーラムを行いました

2022.09.05

教育研究所

8月11日(木=祝)ユマニテク短期大学において夏休み恒例となった「教育フォーラム」を今年も実施しました。
このフォーラムはユマニテク教育研究所が主催し、地域の教育力向上を目的として毎年行っているものです。

第5回目の今回は高等学校においてこの4月から実施されている「新学習指導要領」に焦点をあて、とりわけ大きなテーマになっている「生徒の主体的、対話的で深い学び(アクティブラーニング)」と「総合的な探究の時間」の2つについて、どのように実践していくかを参加者全員で考える機会として開催しました。

この2年間はコロナ禍に悩まされながら、感染防止に最大限の注意を払いつつ実施してきました。
「今年こそは」そんな心配のない中で、先生方が思い切り研修、勉強しあえる場にしたいとの願いもむなしく、人数制限、大声を避ける、暑い中でも換気に努め、マスク越しでの会話を行うなど、慣れてきたとはいえ、またまた制約の大きい中での開催となりました。
しかし、参加してくださった先生方の熱意はそんな不自由さをかき消すほどで、今回も大変有意義なフォーラムになったと思います。

第1部は生徒の主体性を引き出す授業を目指し、「自己調整学習」を研究している三重大学の中西良文教授をお招きして「アクティブ『ラーニング』の質を高めるためには」とのテーマで、学習心理学の観点から基調講演をお願いしました。
アクティブラーニングの質を高めるためには「学習の仕組み」を知って活用することが重要である、との基本的な考えから、学習者中心で考え、学習者の論理を大切にし、学習のプロセスに自身が積極的にかかわる、など「自己調整学習」を進めていくことが大切だ、と会場の先生方へ新たな学習指導要領の下での授業実践を提案していただきました。

今年のフォーラムも三重県内の若手・中堅の先生方が自主的に教育研究や勉強を行っている「三重県若手進路研究会」とコラボして実施しました。
第2部ではその若手研究会が主体となり、探究学習をテーマにワークショップを行いました。
講師として「認定NPO法人カタリバ」から、全国高校生マイプロジェクト全国事務局の内海博介様、鈴木胡美様、長谷川大介様の3人をお招きして「探究学習における生徒との関わり方~学び・成長を促す伴走~」をテーマに会場の先生全員で考えを深める時間を共有しました。
生徒の学び・成長のためには教師は「指導・転ばせない」といった従来の考え方から、「伴走者」として「支援・失敗から学ぶ」とのスタンスの変化を求められていること、その役割も「寄り添う・引き出す、考えを促す、アドバイスする、コーディネートする、振り返りを促す」など大きな「チェンジ」が求められること。
まさに新たな時代の教師の役割変化についての考え方は「目から鱗」であっただろうと思います。
また、生徒が探究を進めるにあたってそのフェーズを「導入期・成長期・成熟期」の3つに分け、各フェーズにおける生徒の状態に応じてどのようにかかわるか、具体的な事例を示しながらアドバイスをいただきました。

どちらのパートも自分自身の勉強になっただけでなく、それぞれの学校に持ちかえって実践につなげることができる内容になったのではないでしょうか。

ユマニテク教育研究所では地域貢献事業としてこのようなフォーラムを毎年1~2回開催しています。
今回残念ながら欠席になった方も次回の参加をぜひともお待ちしています。
また、個別の学校においても教員の資質向上、生徒の学力向上、保護者への情報提供などお手伝いさせていただいています。
ご希望があれば、ぜひお申し出ください。
また、先生方の研修・勉強の成果を「ユマニテク教育研究所紀要」に掲載していただくことで、ご自身の実践・教育を広くアピールしていただくこともできます。
こちらの方も投稿のご希望があれば教育研究所に連絡ください。(文責:副所長 鈴木達哉)

第5回ユマニテク教育フォーラムを開催します

2022.06.14

公開講座

教育研究所

コロナ禍3年目の社会生活、学校生活の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年も夏休みに以下の要領で第5回ユマニテク教育フォーラムを実施します。ユマニテク教育研究所設立から3年目。高等学校では4月から1年生に新学習指導要領での教育が実践されています。この指導要領のもとでは「探究学習、探究活動」が重視され、生徒主体の教育が展開されています。そこでは当然のことながら教員にも教育方法や指導の変革が求められています。すでに小学校や中学校では新学習指導要領での指導が実践され、アクティブラーニングに慣れた新1年生たちの変化は先生方も感じておられるのではないでしょうか。
今回は、基調講演としてそのような生徒たちにどのような支援を行うか、どのように教師の役割は変化していくかを生徒の主体的学習、自己調整学習を研究なさっている三重大学教授中西良文先生にご講演をいただきます。また、新学習指導要領においては「総合的な探究の時間」が導入され、すべての生徒に探究学習を行うことが求められています。生徒や保護者から期待される探究活動に不安や戸惑いを感じていらっしゃる先生方も少なからず見受けられます。そこで、全国の最前線で外部連携を基礎にした探究活動を実践しておられるNPO法人「カタリバ」の内海博介様をお招きして、その実践をもとにして探究学習をどのように進めていくかを共に考えてみたいと思います。
小中高の教職員の皆様のみならず、地域貢献の観点から保護者・一般の方々にもご参加いただき、新たな時代の教育について見識を深める機会にできれば幸いです。

また、今年もコロナ感染状況を鑑みて原則として県内の方々に参加を限定させていただき、密を避けるための人数制限を設けての開催とさせていただきます。なお、今後の県内のコロナ感染状況によりましては急遽中止にすることもありうることをご了承ください。

開催概要

開催日
8月11日(木)山の日 祝日
時間
13:30~16:30
プログラム
13:00受付開始
【第1部】   
13:30~13:35 研究所所長ご挨拶(鈴木建生 ユマニテク短期大学 学長)
13:35~14:35 基調講演 中西良文先生(三重大学教授)
       「アクティブ『ラーニング』の質を高めるためには」
14:35~15:00 質疑応答、深める議論(司会進行;教育研究所副所長 鈴木達哉)

【第2部】   
15:10~16:30 「カタリバ」内海博介氏 実践発表と参加者ディスカッション
        (司会進行:三重県若手進路研究会 多賀秀徳、市川歩美) 
16:30 閉会 挨拶 鈴木 達哉 副所長

◎場  所  ユマニテク短期大学 501講義室(150人収容)

◎募集人員  三重県内教員(保幼小中高)および地域の方々・保護者の方々あわせて70人を上限とさせていただきます。

◎講演者・発表者紹介
【中西良文氏】
    三重大学 教職大学院・教育学部 教授。研究分野は教育心理学。学習動機づけ、自己調整学習、協同学習等に関する研究と実践を進めている。「多様なPBLの実践事例と7―Stepからの学習過程の検討」2022年 三恵社、「主体的に学ぶ発達と教育の心理学」2022年ナカニシヤ出版、「日本の協同学習」2019年ナカニシヤ出版(以上、いずれも共著)において執筆を行っている。

【内海博介氏】
2017年、認定NPO法人カタリバに入職。福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校に常駐するコーディネーターとして探究学習のカリキュラムデザインを担当。現在、全国高校生マイプロジェクト事務局にて活動中。

お申し込み方法

申し込み 以下のメールからお申し込みください。(参加無料)
suzuki_tatsuya@jc-humanitec.ac.jp
(確認メールを送ります)
① お名前(ふりがな)、②所属(学校等)、③メールアドレス、④緊急連絡先
をご記入ください。
*申し込み期間  6月20日(月)~8月5日(金)

お問い合わせ

(必ずお読みください)
①お申込みいただいた方への連絡はすべてメールで行います。直前になりましたら確認のメールをお送りいたします。
②ユマニテク短期大学は近鉄四日市駅(西口下車)あすなろう鉄道の線路に沿って歩いて約8分(南浜田町)です。西口徒歩2分のユマニテクプラザ(旧:岡本総本店)ではありませんのでご注意ください。
③ お車でお越しの皆さまにはユマニテク短期大学東隣のキリスト教教会の駐車場をお借りしておりますのでそちらをご利用ください。
④ フォーラムについてのお問い合わせはユマニテク教育研究所(ユマニテク短期大学内)TEL:059-356-8170 までお願いします。