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公開講座・教育研究所

2022.10.19

公開講座

教育研究所

第2回ユマニテク教育研究所  三重県地域連携教育フォーラムのご案内

この数年、コロナ感染に翻弄され続けた世の中ですが、ようやく第7波も収束に向かっているようです。ユマニテク教育研究所においても8月には第5回の教育フォーラムを実施し、熱心な先生方や教育関係者、地域の方々に研修を行っていただきました。
 さて、今回は昨年実施した、「ダイバーシティ」に関するフォーラムに引き続き、第2回の地域連携教育フォーラムをご案内させていただきます。今回は高等学校においては4月から実施されている新学習指導要領における授業に焦点を当て、「主体的、対話的で深い学び」や「総合的な探究の時間」における授業をどのように実践するかをテーマに「授業デザイン」ワークショップを行います。皆さんの日ごろからの実践や知恵を持ち寄り、議論・情報交換することで、生徒の「学ぶ力」につなげる機会にしたいと思います。多くの学校や個人での実践を持ち寄り交流することで、校内での研修を超えたパワーを得ることができることでしょう。実施要領、申し込み方法は下記の通りですので奮ってご参加ください。
 なお、このフォーラムは有志で教育・授業に関する勉強会を実践している三重県若手進路研究会と共催にて行います。また、コロナ感染の状況等で突然、中止になる可能性があることを申し添えます。

開催概要

開催日
2022年12月3日(土)
時間
13:30~17:00(受付13:00~)
13:30~15:00  三重県若手進路研究会実践発表と討議(発表者未定)
15:00~17:00  授業デザインワークショップ
プログラム
1.場 所  
 ユマニテク短期大学406教室 (定員100名規模)
 *ワークショップ形式のため407教室も予備として使用します

2.募集人数 
 三重県内教員(高校を中心とする) 60名

3.講 師  
 鈴木建生(ユマニテク教育研究所所長)

4.参加費  
 無料
 
5.参加資格  
 三重県内の教員でアクティブラーニング、アクティブラーニング型授業を実践している方、実践してみたいと考えている方。もしくは自身の授業改善に興味のある方
                 
6.受講までの手順
 ①申し込みを受けたら確認メールと一緒に受講のための事前学習用の資料を添付します
 ②当日までに資料をお読みいただき、中に入っている「授業デザインシート」で50分授業の授業案を作成し、当日、ほかの資料と一緒にお持ちください。
 ③当日は4~5人のグループでお互いの授業案に沿って発表・質疑応答を行います。
 ④その後、ワールドカフェ方式で情報交換を行い、元のグループに戻ってそのグループの意見集約を行います。
 ⑤各グループによるプレゼンを行います。
 ⑥最後に、振り返りシートを兼ねたアンケートを各自で記入します。


お申し込み方法

申し込み方法 すべて以下のメールを通じて行います。
「suzuki_tatsuya@jc-humanitec.ac.jp」
①お名前(ふりがな)
②所属(学校等)
③メールアドレス
④緊急連絡先
⑤年齢
⑥教員経験年数(⑤、⑥はグループ分けのために必要です)
以上6点をお書きの上、メールにてお申し込みください。(確認メールを送ります)

*申し込み期間  10月21日(金)~11月21日(月)

お問い合わせ

問い合わせ先
なにかございましたら、以下のいずれかにご連絡ください。
こちらから折り返し連絡させていただきます。

ユマニテク短期大学
TEL:059-356-8170
mail:suzuki_tatsuya@jc-humanitec.ac.jp

2022.09.05

教育研究所

第5回ユマニテク教育フォーラムを行いました

8月11日(木=祝)ユマニテク短期大学において夏休み恒例となった「教育フォーラム」を今年も実施しました。
このフォーラムはユマニテク教育研究所が主催し、地域の教育力向上を目的として毎年行っているものです。

第5回目の今回は高等学校においてこの4月から実施されている「新学習指導要領」に焦点をあて、とりわけ大きなテーマになっている「生徒の主体的、対話的で深い学び(アクティブラーニング)」と「総合的な探究の時間」の2つについて、どのように実践していくかを参加者全員で考える機会として開催しました。

この2年間はコロナ禍に悩まされながら、感染防止に最大限の注意を払いつつ実施してきました。
「今年こそは」そんな心配のない中で、先生方が思い切り研修、勉強しあえる場にしたいとの願いもむなしく、人数制限、大声を避ける、暑い中でも換気に努め、マスク越しでの会話を行うなど、慣れてきたとはいえ、またまた制約の大きい中での開催となりました。
しかし、参加してくださった先生方の熱意はそんな不自由さをかき消すほどで、今回も大変有意義なフォーラムになったと思います。

第1部は生徒の主体性を引き出す授業を目指し、「自己調整学習」を研究している三重大学の中西良文教授をお招きして「アクティブ『ラーニング』の質を高めるためには」とのテーマで、学習心理学の観点から基調講演をお願いしました。
アクティブラーニングの質を高めるためには「学習の仕組み」を知って活用することが重要である、との基本的な考えから、学習者中心で考え、学習者の論理を大切にし、学習のプロセスに自身が積極的にかかわる、など「自己調整学習」を進めていくことが大切だ、と会場の先生方へ新たな学習指導要領の下での授業実践を提案していただきました。

今年のフォーラムも三重県内の若手・中堅の先生方が自主的に教育研究や勉強を行っている「三重県若手進路研究会」とコラボして実施しました。
第2部ではその若手研究会が主体となり、探究学習をテーマにワークショップを行いました。
講師として「認定NPO法人カタリバ」から、全国高校生マイプロジェクト全国事務局の内海博介様、鈴木胡美様、長谷川大介様の3人をお招きして「探究学習における生徒との関わり方~学び・成長を促す伴走~」をテーマに会場の先生全員で考えを深める時間を共有しました。
生徒の学び・成長のためには教師は「指導・転ばせない」といった従来の考え方から、「伴走者」として「支援・失敗から学ぶ」とのスタンスの変化を求められていること、その役割も「寄り添う・引き出す、考えを促す、アドバイスする、コーディネートする、振り返りを促す」など大きな「チェンジ」が求められること。
まさに新たな時代の教師の役割変化についての考え方は「目から鱗」であっただろうと思います。
また、生徒が探究を進めるにあたってそのフェーズを「導入期・成長期・成熟期」の3つに分け、各フェーズにおける生徒の状態に応じてどのようにかかわるか、具体的な事例を示しながらアドバイスをいただきました。

どちらのパートも自分自身の勉強になっただけでなく、それぞれの学校に持ちかえって実践につなげることができる内容になったのではないでしょうか。

ユマニテク教育研究所では地域貢献事業としてこのようなフォーラムを毎年1~2回開催しています。
今回残念ながら欠席になった方も次回の参加をぜひともお待ちしています。
また、個別の学校においても教員の資質向上、生徒の学力向上、保護者への情報提供などお手伝いさせていただいています。
ご希望があれば、ぜひお申し出ください。
また、先生方の研修・勉強の成果を「ユマニテク教育研究所紀要」に掲載していただくことで、ご自身の実践・教育を広くアピールしていただくこともできます。
こちらの方も投稿のご希望があれば教育研究所に連絡ください。(文責:副所長 鈴木達哉)