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公開講座・教育研究所

第3回ユマニテク教育研究所  三重県地域連携教育フォーラムのご案内

2023.10.24

教育研究所

ユマニテク教育研究所においては8月に第6回の教育フォーラムを実施し、熱心な先生方や教育関係者、地域の方々に研修を行っていただきました。
 さて、今回は第3回の地域連携教育フォーラムをご案内させていただきます。昨年12月に実施した第2回フォーラムでは、高等学校において昨年度から実施されている新学習指導要領における授業に焦点を当て、「主体的、対話的で深い学び」(アクティブラーニング)をそれぞれの教科や「総合的な探究の時間」においてどのように実践するかをテーマに「授業デザイン」ワークショップを行いました。皆さんの日ごろからの実践や知恵を持ち寄り、議論・情報交換することで、生徒の「学ぶ力」につなげる機会になったと自負しています。多くの学校や個人での実践を持ち寄り交流することで、校内での研修を超えたパワーを得ることができたことでしょう。今回は昨年度参加いただいた先生方に、その後の1年間で自身の授業にどのような変容があったかを発表していただくとともに、具体的な授業デザインについてグループでディスカッションを行うことで、それぞれの先生の授業力向上につなげることを目的として行います。実施要領、申し込み方法は下記の通りです。
 なお、このフォーラムは有志で教育・授業に関する勉強会を実践している三重県若手進路研究会と共催にて行います。また、コロナ感染の状況等で突然、中止になる可能性があることを申し添えます。

開催概要

開催日
2023年12月2日(土)
時間
13:30~17:00(受付13:00~)
13:30~14:30  三重県若手進路研究会(南伊勢高校 佐々木亮輔先生)
14:40~17:00  昨年度参加者の発表と授業デザインワークショップ
プログラム
*「授業デザイン」とは?
「子ども一人ひとりの学びのストーリーを大切にしながら、それを編み上げてシナリオを作る作業」(藤江康彦)

1.場 所  
ユマニテク短期大学406教室 (定員100名規模)
*ワークショップ形式のため407教室も予備として使用します

2.募集人数 
三重県内教員(高校を中心とする) 60名

3.講 師  
鈴木建生(ユマニテク短期大学学長・教育研究所顧問)

4.参加費  
無料

5.参加資格  
三重県内の教員でアクティブラーニング、アクティブラーニング型授業を実践している方、実践してみたいと考えている方、もしくは自身の授業改善に興味のある方

6.受講までの手順
①申し込みを受けたら確認メールと一緒に受講のための事前学習用の資料を添付します
 当日までに資料をお読みいただき、ディスカッションの資料とするためお持ちください。
②当日は4~5人のグループで事前にお願いした先生が作成したモデルとなる授業案をもとにディスカッションを行います。
③その後、ワールドカフェ方式で情報交換を行い、元のグループに戻ってそのグループの意見集約を行います。
④各グループによるプレゼンを行います。
⑤最後に、振り返りシートを兼ねたアンケートを各自で記入します。

*併せてのご案内
当日は午前中、三重大学大学院教授 中西 良文 先生による「小中高の先生方への論文の書き方講座」を開催いたします。ユマニテク教育研究所では毎年、地域の教育力向上を目的として、「ユマニテク教育研究所紀要」を発行しています。日々の教育実践を研究報告にまとめて発表することは、先生方の研修にもなり教育力向上にもつながる有意義な実践になります。ぜひ、この機会に紀要への掲載もご検討いただくとともに、この講座を利用して先生方の教育力向上につなげてください。また、この講座を受講していただくことは、生徒の探究学習をプレゼンや論文にしていくためのアドバイスにもつながります。多くの先生方の受講をお待ちしています。ご希望の方、興味のある方はフォーラムと同じメールアドレスにお申し込み、お問い合わせください。

◎「小中高の先生方への論文の書き方講座」
 12月2日(土)9:00~12:00 ユマニテク短期大学406教室 参加無料

お申し込み方法

申し込み方法 すべて以下のメールを通じて行います。
           suzuki.tatsuya@ohashi.gr.jp
①お名前(ふりがな)
②所属(学校等)
③メールアドレス
④緊急連絡先
⑤年齢
⑥教員経験年数(⑤、⑥はグループ分けのために必要です)

以上6点をお書きの上、メールにてお申し込みください。(確認メールを送ります)

*申し込み期間  10月20 日(金)~11月20 日(月)

お問い合わせ

なにかございましたら、以下のいずれかにご連絡ください。
こちらから折り返し連絡させていただきます。

ユマニテク短期大学
TEL:059-356-8170
Mail:suzuki.tatsuya@ohashi.gr.jp

第6回ユマニテク教育フォーラムを開催しました

2023.09.09

教育研究所

8月11日(金=祝)、ユマニテク教育研究所では新たな時代の教育をともに考え、実践するべく、第6回ユマニテク教育フォーラムを実施しました。県内の熱心な先生方に加えて、4年ぶりに県外からの先生方や教育関係者の方々にも参加していただき、いかにして生徒が主体的に探究学習に取り組んでいけるかをテーマに半日間の勉強会を行いました。参加者は例年と同じように50名ほどの人数でしたが、県外からの参加者は様々なフォーラム、研修会に参加されている目の肥えた方々が多く、ワークショップでの議論も深く中身の濃いものになり、とりわけ若手の先生方にとってはたいへん勉強になったのではないでしょうか。
以下に第1部から第3部まで、中身をかいつまんで振り返っておきます。
【第1部】 奥山 夢菜氏 実践発表と参加者ディスカッション
       「地域との連携で生徒の探究学習を推進する」
        (司会進行:三重県若手進路研究会 多賀秀徳)
奥山氏には午前中に行われた本学のオープンキャンパスにおけるパネルディスカッションから参加していただき、保育を目指す高校生や高校の先生方に多くの問題提起をしていただきました。午前午後と連続のご講演、ありがとうございました。
フォーラムにおいては、学習ナビゲーターや、起業家育成事業、社長業など幅広く若者と地域を結びつける活動を続ける奥山氏の経験を生かして、いかに中高生が主体的に地域と協働することで探究学習を推進していくか、それを先生方はいかに支援していくか、について会場の先生方に自らの実践事例を引きつつ、議論の場を醸成していただきました。
【第2部】 中西良文先生(三重大学教授)実践ワークショップ
       「生徒の探究活動の報告書、論文、プレゼンを支援する」
        (司会進行:ユマニテク教育研究所  鈴木達哉)
中西先生には昨年、生徒が主体的に学習する「自己調整学習」についてお話していただきました。。今年は、探究学習を論文、プレゼンにして発表していくために、先生方がいかに生徒を支援するか、についてのお話でした。「論文・プレゼンづくり」では「面白さ」が伝わるようにするのが大切であるという考え方を軸に、論文は客観的なスタイルで書く、その時のポイント、論文・プレゼンの一連の構成、などを、発表のパワーポイントを例にしながら学ぶことができました。生徒に支援するためだけでなく、先生方が自分で論文を書いたり、プレゼンをしたりするためにも勉強になるような、ためになる内容でした。また、実際にデータを用いて、「どのように書くべきか」を演習し、各校で論文やプレゼンをどのように実践しているか(あるいはできていないか)を議論・情報交換しながら、探究学習のアウトプットについてお互いの知見を深めることができました。
 【第3部】 三重県若手進路研究会 実践発表 市川歩美(神戸高校)
        「自分のことを振り返る時間」

第3部は三重県若手進路研究会のメンバーが、自分の実践・研究したことを発表する場になっています。今年は神戸高校の市川歩美教諭が「自分のことを振り返る時間」と題して、メンタルヘルスマネジメントについて発表しました。学校現場ではコロナ禍以後、小中学校の不登校者数が急激に増加しており、その原因の半数は「無気力・不安」を主たる要因としています。社会においても長期病欠の最大の原因がうつ病などの精神疾患であるというデータから3つのワークを通して自分や同僚の健康状態に関心を持ち、生産性向上に繋がる気づきを得ました。健康管理を経営的視点から考え、実践する「健康経営」の紹介や、メンタルヘルスケア推進のためのコミュニケーションに関するワーク、ワークエンゲイジメント尺度を使って、自分の没頭・熱意・活力を数値化するワーク等を行いました。先生方もシビアなテーマを聞く中にも「私、意外に熱意も活力もあるわ」などと楽しみながら取り組んでいました。
いつものように、最後にはリフレクションタイムを設け、自身を振り返るとともにアンケートを行いました。今回の最大の収穫はこのアンケートであったかもしれません。とりわけ、県外の目の肥えた参加者からは「そもそも探究とは何ぞや、との前提を共有するところから始めたほうが良いのでは?」「探究に関してまだまだ壁を感じている先生が多いことが分かって自分の今後の方向性を見出すことができた」など深い提言をいただいたり、「3本が地域(奥山)×学問(中西)×自分(市川)という構成がなるほどと思った」「教員の知らなかったことが適確にテーマ付けされていて研修会のテーマ選択の参考になった」など運営に関することまで指摘していただいたものもありました。さらには「全国で活躍されている方々がこれだけそろっているので、三重県の若手にももっと参加してほしかった。県教委の立場からも何か援護射撃ができないか、考えてみたい」など応援のメッセージもいただきました。参考になるとともに大いに勇気もいただきました。研究所では、来年に向けてさらにいいものを作っていきたいと思います。ありがとうございました。

追記
ユマニテク教育研究所では、次回、12月2日(土)に地域教育連携フォーラムを昨年に引き続き行います。今年も本研究所顧問 鈴木建生(ユマニテク短大学長)を講師として「授業デザイン」をテーマとしたワークショップを行います。10月にはユマニテク短大HP上に案内を掲載しますので、ぜひともご参加ください。